防災

自宅で地震が起きたらやってはいけない行動3選!

突然ですが、もしも今、南海トラフ地震が発生したら、正しく安全な行動をとることができますか。日頃から防災を意識してイメージトレーニングをしている方でも、いざとなったら正しい行動が取れないこともあります。

今回は、地震発生中にしてはいけない「NG行動」を紹介します。

日常生活で毎日直面する場面だからこそ、正しく対処する方法を知らなければいけないのです。今回ご紹介した内容は是非ご家族と共有してください。

NG行動①キッチンの火を止めに行く

キッチンで、夜ご飯の揚げ物を調理していると、突如大きな音と共に地震が襲ってきたら、あなたはまず何をしますか?

「コンロの火を止め、ガスの元栓を閉めなくちゃ!」と思った方は残念ですが、それはNG行動です。

正解:まずは火元から逃げる!です。

熱々になった油がかかって重度の火傷になる恐れがあるからです。

「火災になるのではないか」と思うかもしれませんが、最近のガズコンロのほとんどは感震センサーにより揺れを感じたら火を自動で消してくれるのです。また、ガスに関しても地震が発生した場合、ガスは地域で自動遮断される仕組みがありますが、その方法は二つあります。

①ガスメーターによる自動遮断:震度5相当以上の地震を感知すると、ガスメーター(マイコンメーター)が自動的にガス供給を遮断します。これは、個々の家庭や建物のガスメーターに内蔵された安全装置によるものです。

②感震自動ガス遮断装置:地域全体でガス供給を管理する場合、感震センサと遮断弁を組み合わせたシステムが使用されます。地震を感知すると、地区ガバナ単位でガス供給を自動停止します。

これらのシステムにより、地震時にガス漏れや火災のリスクを低減することができます。

つまり皆さんがとるべき行動は、火元から逃げる!

もしもの備えとして、消火剤を用意すると安心です。

NG行動②家具を押さえる

お家でくつろぎながらテレビを見ていると、突如大きな地震が!

目の前には買ったばかりの大型テレビが今にも倒れそう。

キッチンを見るとコレクションしている高級なお酒のボトルが並べてある棚が今にも倒れそうです。さあ、どちらを押さえて守りますか?

正解:まずは大型家具・家電から逃げる!です。

残念ですが、両方とも諦めましょう。

そうならないために、日頃から家具固定して備えていなかった自分が悪いのです。揺れ始めてはもう遅いです。何よりも自分や家族の命を優先して自宅の安全地帯(寝室)に逃げてください。

怪我をしてしまったら、発災直後の病院がパンクしている環境では治療もままなりません。最悪の場合、命に関わることもあります。何より安全を優先してください。

NG行動③お風呂で地震、お風呂は安全だから待機

1日の疲れを癒すため、お風呂に入っていると、湯船のお湯が波を立て、大きな音と共に家が揺れはじめました。地震です。

皆さんならどうしますか?お風呂は安全と言われているし、揺れが収まるまでは浴室内で待ちますか?

正解:まずは鏡から逃げる!です。

お風呂は安全と思われがちな場所ですが、実は危険がたくさんあります。まず、目の前に大きな鏡があります。外れたり、割れて襲ってくる危険があります。また、滑りやすいので転倒して怪我をするリスクもあります。さらに、浴室の外には洗濯機があるご家庭が多いかと思います。浴室ドアの前に洗濯機が倒れたら閉じ込められることも考えられます。

なので、入浴中に揺れを感じたら、ドアを開けて鏡から離れることをおすすめします。ご家庭の間取りによっては、とるべき避難行動が異なるので一度イメージしてみることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。実際に地震が起こると頭では分かっていても、行動に移すのは難しいものです。なので、日頃からの心がけ心構えが大切なのです。

当然ですが、地震に襲われるのは自宅か出先のどちらかです。

事実、多くの方が自宅にいる時に被災しています。

これを機に安全な家づくりや在宅中に地震が発生した際にとるべき行動を家族と話し合い、確認しておきましょう。