防災

帰宅困難時用の非常袋(Get home Bag)を備えよう

職場で突然の大地震・・・どうしますか?

オフィスでパソコンを叩いている時、学校で集中して問題を解いている時、突然スマホの緊急地震速報が鳴り響いたら、皆さんはどのような行動をとりますか。

まずは、デスクの下に潜るなどの安全を確保する行動をとるでしょう。

では、その次はどうでしょうか。

その場に留まる、帰宅するか、現状を見極めてより安全な方を選択して行動しなければいけないでしょう。

その場に留まるにせよ、帰宅するにせよ、安全に生き延びるには必要なものを備えていかなければいけません。

徒歩で帰宅が不可能ならば留まるための食糧やトイレが必要になります。徒歩で帰宅が可能ならば、安全に帰宅するための装備が必要になります。

地震はいつ起こるかわかりません。自宅にいれば生活用品が揃っていたり、非常用の防災備蓄をしているご家庭もあるかもしれません。しかし、職場や学校など外出先に置いてあるでしょうか。

もし出先で地震にあっても、備えることで命を守るための行動を取る事ができるのです。

そこで今回は、職場や学校から安全に帰宅するための備え『帰宅用非常袋(Get home Bag)』についてご紹介します。

出先用の非常持ち出し袋(Get Home Bag)とは

Get Home Bag(ゲットホームバッグ)とは、外出先で災害や緊急事態が発生した際に、自宅まで安全に帰るために必要な物資をまとめた非常用バッグのことです。

通勤や通学、外出中に予期せぬ災害などが起きた場合に備え、24~48時間程度の短期間のサバイバルを想定したものです。

職場や学校から帰宅することを想定しているので、「軽量で持ち運びやすい」のが特徴です。

自宅に備える防災バッグのようなリュックサックのサイズではなく、机の引き出しやロッカーの片隅に置いておけるぐらい小さなものでも大丈夫です。以前紹介した「一次持ち出し袋」のようなものをイメージしてください。

作り方

次の3点を軸に作りましょう。

  • 目的: 緊急時に自宅まで安全に帰ることをサポートする。
  • 期間: 1~2日間の短期的な使用を想定。
  • 携帯性: 軽量でコンパクト、日常的に持ち運び可能。

入れておくと良いもの

    • 飲料水(300mlの小さいペットボトルが便利)
    • 保存食(井村屋 「えいようかん」がおすすめです)
    • 小型懐中電灯またはヘッドランプ *必須
    • 雨具(100均のレインコートが手のひらサイズでおすすめです)
    • 地図(スマホにGoogleマップをインストール)*必須
    • 常備薬や処方薬
    • 絆創膏
    • 携帯トイレ
    • ホイッスル *必須
    • スマホ充電器またはモバイルバッテリー(*必須、Get Home Bagではなく、通勤のカバンに入れ毎日持ち歩くことをおすすめします)

    * 地域や個人の状況に応じてカスタマイズすることが重要です。

    入れ物は小さい肩掛けタイプがおすすめ

    職場や学校の引き出しやロッカーの片隅に入れておけるコンパクトなサイズのカバンに入れると便利です。大きなリュックでは邪魔になるし、用意するのにコストも労力もかかってしまい大変です。

    100均の透明ボトルが少し前に流行りましたが、個人的にはあまりおすすめしません。ただ単に、使いにくいからです。

    おしゃれに防災ができると謳うSNSコンテンツとしてはよくできていますが、実際の現場ではどうでしょう。

    • 細い取り出し口で不便
    • 入れられるものの形状に限界がある
    • 水が欲しい断水の環境で、空のボトルだけあっても意味がない
    • ボトルや中身を手に持って行動するのは危険

    個人的には、無印良品のサコッシュなどの小さな肩掛けタイプが便利かと思います。

    徒歩帰宅する場合

    Google Map を使いこなそう

    徒歩での帰宅を想定しているのでスマホのGoogleマップアプリで職場や学校から自宅までの地図をダウンロードしておけばインターネットの無い環境でも地図を見ることができます。またGPSはインターネットを使わない通信システムのためオフラインでもナビゲーションを利用可能です。

    靴の中には「踏み抜き防止インソール」を入れておこう

    大きな地震が発生した直後は多くの建物の倒壊が予想されます。ガラスや釘が散乱する路面を急いで安全に移動しなかればいけません。さらに上からの落下物に注意しなければいけないので非常に危険なんです。そこで、普段の通勤や通学に履く靴の中に「踏み抜き防止インソル」を入れておくことをおすすめします。

    まとめ

    Get Home Bagのポイント

    ・軽量化を意識する

     → 長時間歩く可能性があるため、必要最小限に絞り込むことが重要です。

    ・地域特有のリスクを考慮する

     → 冬季には防寒具を追加したり、水害が多い地域では防水対策を強化するなど、環境に合わせて準備しましょう。

    100均にあるものでも十分備えることはできるので、気軽にご家族と買いに行くのはいかがでしょうか。

    職場や学校から徒歩で帰宅する際のルートを一度確認しおくことをお勧めします。Google Mapのストリートビューを使えば、自宅にいながらでも実際のルートを見ながら徒歩帰宅のシミュレーションができるので便利ですよ。