防災

今こそ見直したい「ローリングストック」とは?|災害時に慌てない賢い備蓄術

近年、地震や台風、豪雨などの自然災害が頻発し、防災意識の高まりとともに注目されているのが「ローリングストック」です。しかしその言葉を耳にしても、具体的な方法やメリットを知らない方はまだ多いのではないでしょうか?

この記事では、「ローリングストックって何?」「どう始めればいいの?」「何をどれだけ備えればいいの?」といった初心者の疑問に応えながら、今日から始められる備蓄法を分かりやすく解説します。

1. ローリングストックとは?

ローリングストックとは、日常的に使っている食品や日用品を多めに買っておき、使った分を補充していく備蓄方法です。

いざという時のために「非常食」だけを備えるのではなく、普段使っている物をうまく循環させることで、無駄なく・経済的に・実用的に備蓄ができます。

2. なぜローリングストックが必要なの?

従来の「防災グッズ一式を倉庫に入れておく」方法では、中身の消費期限が切れていたり、使い方を忘れていたりするケースが多発します。

ローリングストックなら、常に新しい状態の物を使いながら備えるため、いざという時も「いつもの物」が手元にある安心感があります。

3. 備えるべきアイテムと量の目安

【食品】

  • レトルト食品(カレー、スープ、パスタソース)
  •   缶詰(魚、果物、豆類など)
  •   インスタント食品(味噌汁、うどん、ラーメン)
  • 飲料水(1人1日3L × 最低3日分)

【日用品】

  • トイレットペーパー、ティッシュ
  •   ウエットティッシュ、除菌グッズ
  •   乾電池、懐中電灯常備薬や絆創膏

家族の人数 × 3日分以上</strong>を目安に備蓄するのが基本です。

4.  ローリングストックの始め方|初心者でも簡単3ステップ

STEP1:家庭で使っている物をリストアップ

まずは普段使っている食品や日用品の中で「災害時にも役立ちそうなもの」を洗い出しましょう。

STEP2:少し多めに購入し、使ったら補充

普段より1〜2個多めに買っておくだけでOK。

消費したら補充する、を繰り返せば立派なローリングストックです。

STEP3:賞味期限を見える化

食品や飲料の賞味期限をシールやメモで管理すると、使い忘れや無駄を防げます。

100円ショップの収納ボックスなどを活用すると便利です。

5. よくある質問(Q&A)

Q. 何をどれくらいストックすればいいの?

A. 最低3日分、できれば1週間分を目安に。

例:水 1人3L×3日=9L、レトルト食品や缶詰なら1日3食分×3日。

Q. 賞味期限がバラバラで管理が面倒…

A. 同じ商品を「まとめ買い」することで、賞味期限の管理がしやすくなります。

また、月に1回見直す習慣をつけると自然と継続できます。

Q. 賃貸や狭い家でもできますか?

A. キッチン下やベッド下など、空いているスペースを活用してOK。

「場所を取らないローリングストック術」も今後の記事でご紹介予定です。

6. ローリングストックを続けるコツ

  • 月に一度の「ストックチェック日」を決める
  • 家族と一緒に“備蓄をゲーム感覚”で行う
  • 「ローリングストック専用収納」を作る

完璧を目指す必要はありません。

まずは1品でも多めに買っておくところから始めてみましょう。

まとめ

ローリングストックは、非常時の備えであると同時に、日々の安心を生む習慣でもあります。

「難しそう」と感じるかもしれませんが、日常の延長で取り組めるからこそ、誰にでも続けやすいのが特徴です。

災害はいつ起こるか分かりません。

「その時」の自分と家族を守るために、今日から少しずつ始めてみませんか?