防災

え?着圧ソックスが防災グッズに?

防災リュックといえば、水、非常食、懐中電灯…という定番アイテムが思い浮かびますよね。でも、その中に“着圧ソックス”を入れている人は、まだまだ少数派かもしれません。

実はこのアイテム、災害時の避難生活において、体調を守るためにとても重要な役割を果たすんです。特に長時間の避難所生活や車中泊では、血流の悪化から「エコノミークラス症候群」を引き起こすリスクも…。

今回は、意外と知られていない“着圧ソックスの防災力”について、わかりやすくご紹介します。「持っててよかった」と思えるその理由、ぜひチェックしてみてください。

長時間の避難生活でのエコノミークラス症候群(血栓症)予防

避難所では、座ったまま長時間動かない状況が続くことがあります。そうした環境では深部静脈血栓症(DVT)、いわゆる「エコノミークラス症候群」が起きやすくなります。
着圧ソックスは、足の静脈の血流を促進し、血栓ができにくくする効果があるため、予防に役立つのです。もちろん、足のむくみ防止・軽減にも役立ちますので、避難所での生活は立ちっぱなし、座りっぱなしなど極端な体勢が続くことで起こるむくみの軽減に効果的ですよ。

寒さ対策としての活用

着圧ソックスは、通常の靴下よりも厚手でフィット感が高いものも多く、保温性が高いため、災害時の寒さ対策としても役立ちます。避難先が学校の体育館などの底冷えの厳しい場所では特に重宝します。冷えは体力を徐々に奪っていき、体調を崩す原因にもなります。防寒対策としても是非、備えておきたいですね。

靴擦れや足の疲労軽減

避難時の歩行が長時間に及ぶ場合、足の疲労や靴擦れ防止としても有効です。特に、圧のかかり方が適切なタイプであれば、足のサポートとして活躍します。また、厚手であることが多いので、足の保護にも有効です。

選び方

🚹🚺 性別別のおすすめポイント

● 男性向け

👣 脚力が強い人が多いため、やや強めの圧(20~30mmHg程度)でもOK

🧦 スポーティなデザインや黒・ネイビーなど落ち着いた色が好まれる

🏃‍♂️ 長距離移動・力仕事を想定して、足首からふくらはぎまでしっかりサポート

おすすめ:スポーツ用や医療用の「ミディアム圧」タイプ(登山・作業用のものでもOK)

● 女性向け

👠 足の冷えやむくみに敏感な方が多い

🧘‍♀️ 優しい履き心地を重視するなら、**ライト圧(10~20mmHg)**が◎

👗 避難所でも快適に使えるよう、肌触りや通気性がいい素材を選ぶと安心

おすすめ:弾性ストッキングの「ライト圧」タイプ+シルクや綿混素材で快適性UP

👶👵 年齢別の選び方

● 高齢者向け

⚠️ 圧が強すぎると逆効果になることも!

🪑 長時間座ったままになるケースが多く、DVT(血栓症)予防が最重要ポイント

💡 履きやすいように「前開きタイプ」「履き口がゆったりしたもの」がおすすめ

おすすめ:医療用の「弱圧タイプ(10~15mmHg)」+履きやすい設計

● 子ども向け

🧒 そもそも市販の着圧ソックスは子ども向けが少ないけど…

長距離避難や寒さ対策のため、軽いサポート+保温効果のあるものが◎

おすすめ:子ども用のスポーツソックス(ふくらはぎサポート付き)

災害用に備えるなら…

特徴 おすすめの仕様

長期避難:エコノミークラス症候群予防  医療用 or 登山用の中~強圧タイプ

短期避難:むくみ&疲れ対策    弱圧タイプ・カジュアルな着圧ソックス

季節問わず:通気性&保温性のバランスが取れた素材(綿混やウール)

寒冷地や冬場用:厚手・ウール素材・発熱繊維入り

おすすめの着圧ソックス

1. コラントッテSPORTS Run-Aid Socks

  • 特徴:ARCH BOOST™構造で足裏のアーチをサポートし、足首を固定するテーピング構造で左右のブレを抑制します。
  • 素材:ポリエステル67%、ナイロン25%、ポリウレタン8%。
  • カラー:ブラック、ライトグレー、ライム。
  • サイズ:S(23~25cm)、M(25~27cm)、L(27~29cm)。
  • 価格:¥2,530(税込)​colantotte.jp

2. R×L 段階着圧 コンプレッションゲイター FS-9000

  • 特徴:段階的な圧力設計で、足の疲れやむくみを軽減します。サッカーやランニングなどのスポーツ時にも適しています。
  • 素材:ウルトラライトメリノウールを使用し、軽量で通気性に優れています。
  • カラー:ブラック、ネイビーなど。
  • 価格:詳細は公式サイトをご確認ください​R×L(アールエル) 公式 Online ショップ

まとめ

今回は着圧ソックスを紹介しました。かさばらず、避難用バッグに入れておいても邪魔にならないため、災害用の備えとして入れておくのに適していますよね。

このように、意外なものが防災グッズになるという視点は、防災にはとても大切なんです。ご自身の身の周りにあるもので応用できるものを探すのも楽しいかもしれませんね。